街と山とをつなぐ靴 富士登山にも使える機能性をもったハイキングシューズ。しかも、ファッションアイテムとしても使えるデザインで履き心地もライトだから、アーバンなスタイルに合わせて街へ繰り出すのもこれ一足で。HI-TECの新作シューズ、V-LITE WILD LIFE I WPがかっこいい。 写真=逢坂 聡 文=川口 穣 モデル=近澤一雅 ※「富士山ブック2017」(発売:山と渓谷社)から転用

日常的に登山を趣味としない人にとって、登山靴というのはなかなか厄介な存在だ。当然ながら、街歩きには使えない。無骨で重たい登山靴はファッションアイテムとしては使いづらいし、そもそもハイスペックな登山靴ほど舗装路は歩きにくい。かといって、いざ「山へ」となったとき、スニーカーでは心もとない。アーバンなスタイルにも合わせやすいファッション性と履きやすさ、そして富士登山にも耐える性能をもった靴はないだろうか。スタイリストの近澤一雅さんに相談したところ、すすめられたのがこの靴だった。黒一色の、シンプルでスタイリッシュな見た目。手に取ると軽く、履き口は足になじみやすそうな柔らかさ。一方で、ソールやつま先などの剛性もある。これはいいかも。ファッションアイテムとしての合わせ方と靴の機能を、近澤さんに解説してもらう。

HI-TEC V-LITE WILD LIFE I WP

「山道に耐え、都会でも使える」をコンセプトに開発された軽量ハイキングシューズ。防水性やグリップ力などの機能を維持しながら、軽く柔らかな履き心地を実現した。●価格:1万800円+税 ●サイズ:24.5~27.0㎝(0.5㎝刻み)、28.0~31.0㎝(1㎝刻み) ●重量:395g(26.0㎝・片足)●カラー:2色

  • Mountain Style あえてくすんだ色のジャケット・パンツで、足元との統一感を

    足元の黒をいいアクセントにするために、干渉しないすっきりした色でまとめた。「発色のいいパンツやジャケットと合わせると、靴が目立ちすぎてしまいます。一方で黒でそろえると靴の個性を生かせない。あえてくすんだ色でトータルでの統一感を出しつつ、靴も目を引くコーディネートにしてみました」。

  • Urban Style 足元はすっきり。はやりのセットアップで

    黒い靴は足元に重厚感が出る。また、軽くしなやかとはいえ、スニーカーや革靴と比べてボリュームがあるので、ショートパンツなどで足元に肌を見せるとすっきりした印象に。「カジュアルながらジャケットなどにも合わせられる、レンジの広さが魅力的。うまく合わせられるとカッコいい、スタイリングし甲斐のある靴ですね」

Pick Up!! Functions 富士登山にだって耐えられる。V-LITE WILD LIFE I WPに盛り込まれた機能をチェック!

  • 類を見ない柔らかさでスムーズな足まわりを実現

    全体にしなやかで、ベロの継ぎ目にはストレッチ素材を採用。足当たりが軽減され、ハイキングシューズとしては類を見ない柔らかな履き心地を実現した。一方、つま先やサイドにはTPUパーツを圧着し、強度を高めた。

  • ぬかるみにひるまない防汚・防水テクノロジー

    防水透湿素材「DRI-HI」で靴の内部は濡れ知らず・蒸れ知らず。さらに、防汚・撥水テクノロジー「i-shield」で、水や油をはじくだけでなく、靴に汚れがつきにくい。雨のなかでも、ぬかるみがあっても、ひるまず歩を進められる。

  • 岩場も土の急登も。斜面を選ばないグリップ力

    アウトソールは、斜面に合わせてグリップ力を発揮するようラグのデザインが工夫されている。岩場でも、滑りやすい土の斜面でも、しっかりとグリップし、前への駆動力をもたらしてくれる。

Column ハイキングシューズの履き方・歩き方

ハイキングシューズはソール部分の剛性を上げることで、靴の「ねじれ」や「ゆがみ」を抑えています。V-LITE WILD LIFE I WPは街履きにも適した靴ですが、山道を歩く際は、正しく履くことでよりその機能を発揮します。大切なのは、しびれが出ない程度にしっかりフィットさせること。まずひもをすべてゆるめて足を入れ、かかとを地面に打ちつけます。靴のかかとと自分のかかとを密着させるのです。その状態で、ひもを靴先から順に締めあげましょう。アドバイザー:Walking Forever昭島店店長飯島淳さん

  • 登り

    登りの際は足首を大きく曲げることになります。くるぶしくらいまで足を覆うミッドカットのシューズならば、いちばん上と上から2番目はやや余裕をもたせて結ぶと足が曲げやすく、登りがスムーズになります。

  • 下り

    一方、下りの際は、足全体を安定させ、疲労を軽減したりケガを予防したりするのがハイキングシューズの主な役割です。靴ひもはいちばん上までしっかりと結び、足首まわりが安定するようにしましょう。